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経審(完成工事高X1)

概要

完成工事高は工事の売上高のことをいいます。平成20年の改正前は完成工事高(X1)が総合評定値(P)に占めるウェイトは35%でした。改正後は25%となっています。この改正の目的は完成工事高に評価が偏るのを防ぐことにあります。しかしながら、改正後のウェイトも25%と、依然として完成工事高は高いウェイトを占めており、重要な評価項目であるということには変わりありません。

工事種類別年間平均完成工事高

完成工事高は工事の売上高のことであり、建設業者の規模を知るために用いられます。経審では、総合評定値を請求した業種ごとに「平均完成工事高」により評価が行われます。この平均完成工事高とは、審査基準日の直前2年または3年の工事高の平均値を指します。2年平均と3年平均はどちらか有利な方を選択できるのですが、業種ごとに2年平均と3年平均を混在させることはできないこととなっています。

完成工事高評点の算出

完成工事高評点(X1)の算出プロセス

リンク先の「完成工事高評点(X1)の算出式」に従って算出します。

例.完成工事高が10億円の場合

Step1 区分 10億円以上12億円未満に該当(21)の算式を利用
Step2 39 × 1,000,000千円 ÷ 200,000 + 811 = 1,006
Step3  1,006 × 25%(ウェイト) = 251

完成工事高の評点アップを狙うには

完成工事高を向上させるには、受注単価あるいは受注量を増加させる必要があります。受注単価を増加させることは難しいと考えられるので受注量を増加させることが大切になるでしょう。災害復興需要・オリンピック関連・消費税増税後の景気腰折れ対策の公共事業など、建設業界にとっては活況要因が多い状態です。受注量を増加させるにはどうすればよいか社内で今一度検討を行うようにしましょう。また工事進行基準を適用するで完成工事高を合法的に増加させることができます。
「工事完成基準」と「工事進行基準」の違いについてはこちらの記事をご覧ください。

注意点

現行の経審では、完成工事高のウェイトが引き下げられ、完成工事高よりも利益額に重点が置かれた制度設計となっています。そのため、完成工事高を増加させることができても赤字工事を受注しているような場合には評点が下がるということになるのです。適切な利益を確保できる工事を受注することが評点アップのためには大切ということになります。

次は自己資本額および平均利益額について

 

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